いいものリレー

5人めのゲスト
塚本 太朗さん(クリエイティブディレクター)
おすすめ 02FREITAGのPCケース

塚本さんのおすすめアイテム、
2つめはノートPCやタブレットにぴったりのケース。
スイスのバッグブランド、FREITAGのものです。
「生活のたのしみ展」でも、
先行販売していましたが、目を引くデザインと存在感に、
みなさん「お!」と足を止めてくださっていました。
素材はトラックの幌をリサイクルして作られているので、
じょうぶで、ユニークな、かっこいい一点ものです。

すぐに購入する
ゲストキュレーター塚本 太朗(つかもと たろう)
デザインをはじめ、ブランディングや企画立案などの
ディレクション、イベントのオーガナイズなどを行う。
自分自身で買い付けたドイツやオーストリアの雑貨を
オンラインショップで販売も。

はじまりは、ドイツ。たまたま入ったお店から。

――
2つめは、なんと、「あの」という感じがします。
「FREITAG」のPCケースです。
ノートパソコンやタブレットは、
持ち運ぶケースが必要ですよね。
こちらは、何年くらい使ってらっしゃるんですか。
塚本
もう、10年くらいは使ってると思います。
――
えー、そんなに。
ほんとうに丈夫なんですね。
塚本
やっぱり耐久性があって、壊れないから
使い続けられちゃうんですね。
――
たしかに、がんじょうそうです。
「FREITAG」って、日本に来たときは
カッコよくて、衝撃でした。
塚本さんとの出会いや、きっかけは
どうだったんですか?
塚本
ドイツのハンブルグにある、「FREITAG」のお店に
行ったんですよ。
それで、2時間くらい、お店にずーっといて。
――
2時間?
塚本
見ちゃったんです。
ずーっと見ちゃった。なかなか選べなくて。
――
はいはい(笑)。選べない。
その感じ、よくわかります。
塚本
で、最初に買ったのが、
「ナイトクラブ」というショルダーバッグなんです。
そのときは、1点1点違う形だったこともあって、
すごい悩み続けたんですけどね。
で、その後もいろいろ買うようになって。
――
まだFREITAGが日本には進出してないときですか?
塚本
してなかったかなぁ。
セレクトで入れていたお店はあったかもしれませんが、
路面店はまだなかったと思いますね。
――
日本では見たことなくて、
初めてドイツのそのお店で見た、ということ?
塚本
そうです、そうです。
まず、向こうで見て、
それがきっかけで好きになったんですね。
で、仕事でドイツに行くたびに、
ひとつずつ、ふえていった。
――
へえーっ。
最初のときは、「FREITAG」を目指して、
そのお店に行ったんですか。
塚本
いや、たまたまで。
すごいすてきなお店だなと思って、
吸い込まれました。
――
出会ったんですね。
じゃあ、その後、日本にも上陸したんですかね。
塚本
そうですね。今はFREITAG JAPANですけど、
代理店が輸入してる時期があったんだけど、
実は、そこのお手伝いをすることになるんです。
それもFREITAGそのものがきっかけで。
ちょっと話してもいいですか(笑)。
――
もちろんです、お願いします。
塚本
僕、オフィスでFREITAGのバッグを、
椅子に引っかけてたんです。
駒込でお店をやっていたときに。
そしたらお店に来た人が、
FREITAGを扱ってる代理店の人だったんです。
――
あらら、そんなことがあるんですね。
塚本
それで、
「それ、どこで買ったの?」って聞かれて。
――
「ドイツで買ったんですよ」ですよね。
塚本
はい。それから、色々あって。
かなりかいつまんで言うと、
それがきっかけで仲良くなって
お手伝いをすることになったんです。
――
ファン冥利につきますね。
塚本さんが最初に買って、好きになった頃と、
今の感じって、変わってないんですか?
今は、すっごく種類もありますけど、
日本に上陸した頃は、
バリエーションも少なかったですよね。
塚本
そうですね、けっこう違います。
当時は、フライターグ兄弟がデザインをしていて、
バリエーションもたくさんはなかったと思います。
――
ブランドを立ち上げたフライターグ兄弟が。
塚本
このスリーブケースも
最初は単色しかなかったんですよね。
しかも白と黄色とか、
あんまり売れない色のような気がしますけど。
最近は、すごくカラフルになってますよね。
――
色のバリエーションも、
形のバリエーションもずいぶんと
増えた印象です。
塚本
フライターグ兄弟は、今は、
ブランドのクリエイティブディレクターですけど、
最初はデザインも手がけていたんですよ。

カッコよくて、じょうぶで、古びても味がある。

塚本
AppleのMacBook Airが出たときのCMが、
このケースと同じような、封筒を模した中から
PCが出てくるっていうものだったんですよ。
――
そうだったんですか。
塚本
留め具にひもをクルクルって回す封筒型で。
この商品を見たときに、あのCMを思い出して、
「わあ、カッコいい!」と思って買ったんです。
――
すごい貫禄です。
塚本
そうですね。
使い続けて、10年くらい経つかな。
――
一見、形はすごくふつうなのに、
封筒のようになっていたり、
カッコいいんですよねぇ。
ものによっては、フタの内側の色が
ちがうものもありますね。
塚本
僕のはずーっと使ってるので、
ところどころ、劣化してきちゃって。
買い替えも、考えてはいるんですけど、
なかなかそのタイミングがないんですよね。
――
丈夫ですもんね。
塚本
そう、だから別に買い替えなくてもいいかなと思って、
ずっと使ってます。
――
ちょっと擦れてきたりすると、
それはそれで、どんどんカッコよくなりますし。
塚本
そうですね。
だから、本当に破れたら、買い替えるかな。
そういう、長持ちの度合いで言ったら、
他のものよりも、しっかりしてるんじゃないかなと思います。
――
そんな気がしますね。
トラックの幌ですし。
塚本
僕の友達もユーザー多いんですよ。
――
あ、そうですか。
塚本
そうですね。持ってる人が多いです。
みんな使いはじめると、手放せなくなるんじゃないかな。
――
丈夫だし、カッコいいし。
使ったら、好きになっちゃいますよね。

一点ものとの出会いを楽しんで。

――
FREITAGって、リペアができるんだそうですね。
塚本
そうですね。
今は日本でも直せますけど、
以前、修理は全部スイスに送ってたんです。
――
ええーっ!
塚本
日本のユーザーが「壊れた」となった場合、
1、2か月に1回くらい、
集めたものをスイスに送って、
直ったら送り返してもらってたんです。
――
海を渡ってやって来たけど、
また海を越えるんですか。すごいですね。
塚本
そうなんです。時間も、コストもかかっちゃうんで、
国内でできないか。というところから、
渋谷のお店にリペア専用の部屋が併設されて、
今はそこで修理をやってます。
――
そうなんですか。
修理もいろいろでしょうけれど、
どんなところが壊れやすいんでしょうかね。
塚本
ステッチの糸が擦り切れるとか、
ベルクロがちょっと弱くなるとか、
そういうのがあると思うんですけど。
――
なるほど。なにしろ基本とても丈夫だと思うので、
なかなか修理にならないだろうと思って。
塚本
そうですよね。
あとは、こう、はげてきちゃうんですよね。
――
ああ、そうですよね。
角のあたりも切れてきちゃったりしますね。
塚本
そういうのも直せるんですよ。
擦り切れたところの色を調合して、
熱できれいにするらしいんです。
――
へえーっ。すごい。修理出したくなってきました。
お使いのポーチもドイツで買ったものですか?
塚本
あ、これは日本かな。これは日本で買いました。
ドイツの郵便局の幌ですね。
――
あ、元がわかってるんですか。
塚本
はい。
黄色で、このマークがあるので。
――
なるほどー。
これもお店で出会ったんですか。
塚本
っていうか、まあ、
ちょっと「ドイツ郵便局とかないかな」って、
いろいろ掘り起こしてみて(笑)。
――
ああ、掘りましたか。
掘りたくなっちゃう気持ちもわかるなー。
塚本
やっぱりファンは、
どこの幌を使ってるかってわかるんですよ。
文字が入ってると、よりわかりやすい。
もとがどこのものか、っていうのが。
――
そうですよね。
元ネタがわかっていて使うのが、
マニアの楽しみ方、ですね。
塚本
そうですね(笑)。
――
文字やマークの出方によって、わかりにくかったり。
あ、やっぱり、プリントははげてくるんですね。
でもその使い込んだ感じがまたいい。
丈夫だし、長く使えば愛着も、ね。
塚本
そうですね。
だからなかなか買い替えられない。
――
今回、FREITAGは、販売前に一覧を
見ていただく時間を長くとろうと思っています。
ひとつひとつ、お店で買うのと同じように、
たくさんの中から好きなものを選んでもらうような。
塚本
それ、いいですね。
――
やっぱりお買いものは、そういうのがいいですよね。
ドイツのお店で、塚本さんが2時間、迷ったように。
それが楽しいと思うんですよ。
塚本
うん、そうですよね。みんな、悩んじゃうだろうなー。
――
うれしい悩みということで(笑)。

(おわり)

塚本太朗さんのおすすめ 02FREITAGのPCケース

2023年3月1日(水)販売分より、
価格が改定されました。

FREITAGのPCケース(12-13インチ) ¥14,800(税込み)

画像をクリックすると拡大して、
裏面やふたを開けたところをご覧いただけます。
販売期間:3月1日(水)午前11時~
出荷時期:お申し込み完了から1~3営業日以内

上記の日時以降もカートボタンが表示されない場合は
ほぼ日ストアヘルプをご参照ください。

画像をクリックすると拡大して、
裏面やふたを開けたところをご覧いただけます。

FREITAGの「ラップトップスリーブケース」について

FREITAGは、スイス、チューリッヒで
1993年に設立されたバッグのブランド。
商業ディスプレイやグラフィックデザインをしていた
フライターグ兄弟が
道路を疾走するトラックの幌から発想を得て
作りはじめたのがスタートです。

この「ラップトップスリーブケース」は、
ノートパソコンやタブレットを入れるためのもの。
内側にはクッション性のある素材が入っています。
入れ口はレトロな事務封筒のようなスタイルで
ボタンに紐をかけてしっかり閉じられるうえ、
フラップにはベルクロもついています。
外側は役目を終えたトラックの幌でしっかりと保護され、
大切な精密機器を衝撃から守ります。

サイズによって、入れ口の方向が違います。
12-13インチは縦型で、
13-14インチは横型になります。

素材のトラックの幌は、
製造工程に入る前に含有物質を検査し
パスできたものだけを使っています。
その後も洗浄されて、
FREITAGの製品として生まれ変わります。

色や、柄の配置もすべて異なる、一点もの。
ヨーロッパ中を走り回ってついた
傷やシワなどが歴史として刻まれています。
その生地が手に届くまでの時間を味わって
いただけます。
トラックの幌は、非常にタフで傷みにくく、
使うほどに味が出てくるのも魅力です。
使い込むうちに持ち主に馴染み、
手放せない相棒になることでしょう。

商品名:
F402 SLEEVE FOR LAPTOP 12"/13"
F411 SLEEVE FOR LAPTOP 13"/14"

販売元:
FREITAG lab.Japan

仕様

サイズ:
(12-13インチ)縦330mm × 横230mm × 厚み20mm
(13-14インチ)縦240mm × 横340mm × 厚み20mm

重量:
(12-13インチ)265g
(13-14インチ)285g

材料:
使い古しのトラックの幌(ほろ)

原産国:スイス

対応モデル一例:
(12-13インチ)
・iPad Pro 12.9インチ (2020)
・MacBook Pro 13インチ (2020)
・MacBook Air 13インチ (2020)
・Surface Pro 7 (2019)
・Surface Pro X (2019) など

(13-14インチ)
・Surface Laptop 3 13.5インチ (2019)
・MacBook Pro 14インチ (2021)
・Lenovo Yoga C940 14インチ(2019) など

あらかじめ知っておいてほしいこと

  • ユーズドのトラックの幌を再利用して作っているため、
    一点一点、個体差があります。ご理解ください。
  • かすれや、傷がついていることも多く、
    汚れているように見えることもありますが、
    使い込まれた自然な風合いによるものです。
    すべての幌は工場で徹底的に洗浄されていますので
    安心してお使いください。 
  • 幌(ほろ)に使われている塩化ビニールには
    可塑剤が含まれるため、口の中に入れると
    体に害をもたらす場合があります。
    小さなお子さまが口に入れることのないように
    ご注意ください。
  • お使いのPCやタブレットによって
    フィット感が異なります。
  • お手元に届いた際に、においがする場合がありますが、
    使い続けるうちにそのにおいはなくなりますので
    ご安心ください。
  • この商品は一点物につき、キャンセルならびに返品不可です。
    ご了承ください。
  • 修理についてはこちらより
    直接ご相談ください。